島根県益田市で「医光寺・染羽天石勝神社・萬福寺」を巡り、益田市の魅力再発見♪

医光寺の雪舟庭園島根県のあれこれ

意外に近くにある観光地には行かないものです。せっかくのこの時期の2022年夏「そうだ近所を旅しよう」と思い立ちました。

めての「医光寺萬福寺」を巡る途中で、益田氏のゆかりの寺社を3つ巡る「中世寺社コース」を知り、医光寺・萬福寺に「染羽天石勝神社」を追加して巡ることにしました。

突然に歴史的な意味を持った観光となったのですが、益田市の歴史を知り、歴史ある寺社から時代の流れを感じ、益田市の魅力を発見できた、そんな旅となりました♪

1.島根県益田市について

益田市は島根県の西部にあります。人口は約4.4万人(2021年)

今から約400~800年前、武士が力を持ち始めた平安時代末期から安土桃山時代の終わりまで、中世と呼ばれる時代にひときわ輝きを放った町があります。それは東京でも京都でもなく、山陰地方の西端にある益田市

国境のない海、恵み豊かな中国山地、そこから流れ出る清流で形成された平野を生かして、人物が盛んに行き交い、中央にひけをとらない優れた文化が花開きました。

「日本遺産のまち 益田市」パンフレットより

中世に栄えていた町、益田です。その痕跡を実際に見れる町が、現在の益田市です。

2.中世寺社コース巡り

ひときわ輝きを放った町を400年も支えていたのが益田氏です。

その「益田氏ゆかりの寺社を巡ろう」が「中世寺社コース」です。

「日本遺産のまち益田市」パンフレットより:中世寺社コース

わたしは医光寺でこのコースを知ったので、逆コースで巡りました。

①医光寺

益田氏6代・益田兼弘の保護を受けて栄え、薬師如来を本尊に、益田氏の菩提寺として崇敬が厚かったそうです。

室町時代に、雪舟が住職として招かれた際に作った庭園があるお寺です。

入園料:500円.年中無休
開園時間:
3月~11月.8:30~17:30
12月〜2月.8:30~17:00
駐車場:あり(無料)

医光寺の総門:島根県指定有形文化財

総門七尾城(益田城)大手門を移築したものと伝えられています。

古くてどっしりとした歴史を感じる門で、島根県指定有形文化財に指定されています。

医光寺の総門
医光寺の総門

総門を通って中門へ向かいます。

医光寺の中門
医光寺の中門

なかなか面白い中門でした。

…いやいや島根県指定有形文化財の総門もじっくりみようよ~(泣)

医光寺の本堂

医光寺の本堂です。

医光寺の本堂
医光寺の本堂

医光寺の雪舟庭園

1478年ごろに雪舟が築いたとされる武家様式のお庭です。

国指定名勝となっている雪舟庭園の1つ。

医光寺の雪舟庭園
医光寺の雪舟庭園

このお庭を独り占めさせていただきました。しだれ桜の樹齢は推定450年だそうです。

あっちこっち移動し、かなり激しいセミの声を聞きながら、秋に向かう夏を味わいました。

春はしだれ桜がきれいでしょう。秋は紅葉がきれいでしょう。冬は雪の白がきれいでしょう。
四季を堪能できるお庭だと思います。

他の見どころ

中門に入る前左手に弁天堂や、中門入って南無延命地蔵菩薩がありました。

本堂の奧には、十六羅漢が安置されている開山堂がありました。

医光寺は色々見ごたえがあって、楽しい時間が過ごせました。

医光寺の御朱印

御朱印帳を忘れたのですが、半紙で御朱印をいただきました。

医光寺の御朱印・白檀のお香

島根県益田市観光公式サイト:医光寺について  
https://masudashi.com/kankouspot/kankouspot-715

②染羽天石勝神社

染羽天石勝神社は「そめはあめのいわかつじんじゃ」と読みます。

中世には益田氏の庇護を受けて発展しました。

染羽天石勝神社御本殿:国指定重要文化財
創建:神亀二年(725年)
主祭神:天石勝命

定休日:なし 
営業時間.9:00〜16:00
アクセス:山陰本線益田駅からバス15分、堀川橋下車

染羽天石勝神社御本殿:国指定重要文化財

朱塗りの本殿です。安土桃山時代の建築物だそうです。

染羽天石勝神社御本殿:国指定重要文化財
染羽天石勝神社御本殿:国指定重要文化財
染羽天石勝神社の神門
染羽天石勝神社の神門

本殿には上がられないので、階下の神門からの参拝になります。

境内社側からみえる御本殿
境内社側からみえる御本殿

背後の木々から「気」を感じました。

他の見どころ

年代を感じる大きな神楽殿です。境内の真ん中にどーんと存在していました。

染羽天石勝神社の神楽殿
染羽天石勝神社の神楽殿

かなりのゆがみがある石段の先にある境内社
登ろうか迷いましたが…手すりを持って静かに登り、参拝しました。

染羽天石勝神社の境内社
染羽天石勝神社の境内社

本殿より先に導かれたのは注連岩でした。
725年当時は一枚岩の断崖を自然崇拝していたそうですが、ここなのでは?と感じました。

注連岩
注連岩

水のない弁天池があって、鳥居をくぐって参拝しました。

染羽天石勝神社の御朱印

セルフ方式でお金を払い、書き置きの御朱印をいただきました。

染羽天石勝神社の御朱印
染羽天石勝神社の御朱印

島根県益田市観光公式サイト:染羽天石勝神社について https://masudashi.com/kankouspot/kankouspot-731

③萬福寺

益田七尾城城主・益田氏の菩提寺です。

拝観時間:8:30~17:30(冬季17:00まで)
年中無休
拝観料:一般500円.高校生300円.小中学生無料
駐車場:専用駐車場あり(無料)

萬福寺の本堂:国指定重要文化財

朱色が目立つ山門をくぐり境内へ。

萬福寺

とてもシンプルで潔さを感じる萬福寺の外観です。

萬福寺と雪舟さん

鎌倉時代の手法を伝える本堂は、の重要文化財となっています。

萬福寺の本堂

広くて開放感がありますが、しっかりどっしり感もあります。

萬福寺の本堂

本尊は阿弥陀如来坐像だそうです。

竜虎鷹鍾馗図や第二次長州戦争・石州口の戦いの弾痕が残ってる柱大きな木魚、金の龍の欄間などなど、一つ一つ見ごたえありました。

萬福寺の雪舟庭園

雪舟が築いたとされる寺院様式のお庭です。

国指定名勝となっている雪舟庭園の1つ。

お寺の方に「詳しい説明はできるけど、まず石を見て感じてください」と言われ、庭に向かいました。

萬福寺の雪舟庭園・石庭

石の形・大きさはばらばら。でも、考え抜かれた配置なのでしょう、心地よさを感じました。
どう考えていくのでしょうか?

萬福寺の雪舟庭園の木々
萬福寺の雪舟庭園

後ろの木々たちととの全体のバランスも美しく感じます。

こちらのお庭もひとり占めです。じっくり石と対話をして静かで穏やかな時間を過ごしました。

萬福寺の御朱印

萬福寺の御朱印です。

萬福寺の御朱印

参考:島根県益田市観光公式サイト(萬福寺について)
https://masudashi.com/kankouspot/kankouspot-716

3.まとめ

「何もないぞ益田市」と思っていたのですが、繁栄していた時代があり、それが今にも残っている街ということが知れて良かったです。そして、歴史を感じながら、建物から時の経過を感じながら、楽しい時間が過ごせました。

益田市に2つの雪舟庭園があるのは、とても贅沢なことなのではないでしょうか。見事に美しいお庭で、何度も行って観たいと思っています。

御朱印帳を忘れたので御朱印はあきらめていましたが、半紙と書き置きでの御朱印がいただけました。御朱印ガールとしては嬉しかったです。

わたしは車移動でしたが、ひとりゆったり観光で2時間弱くらいはかかりました。

中世寺社コース」面白かったです。

4.ぷち情報:「日本遺産のまち 益田市」パンフレット

医光寺でもらった「日本遺産のまち 益田市」パンフレットで「中世寺社コース」に出会いました。

他に3つのコースが紹介されているので、ぷち観光を計画したいと思います。

参考:中世日本の傑作益田を味わう日本遺産26選.https://masudashi.com/japan-heritage/

参考:島根県益田市観光公式サイト.一般社団法人 益田市観光協会 (masudashi.com)

撮影.みいちゃん

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